MacBookPro(Late2016)はTouchBarの採用など、新たな試みが多数盛り込まれたMacBookでした。
その中でも多くの注目を集めたのは既存の端子をほぼ全て取り除き、USB Type-Cに入出力を集約させたことが挙げられるでしょう。
ThunderBolt3規格に対応したUSB Type-Cはパワフルで、この先全てがこれだけにまとまる世界が来てもおかしくはないのですが、残念なことにまだまだ対応する機器は少なく、今まで使っていた機器との接続はこのままでは行えません。
そんなMacBookProに過去の端子を取り戻すプロジェクトが、クラウドファンディング・KickStarterで出資を募り、$100,000の目標額に対し$1,842,141の出資を得て無事成功しました。
それがHyperDrive: Thunderbolt 3 USB-C 2016 MacBook Pro Hubです。
この記事では実際に届いたHyperDriveのファーストインプレッションをお届けします。 
  • MacBookProと馴染むデザイン
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USB Type-Cから様々な端子へ拡張するHubはMacBookProが出て以降、様々なメーカーから発売されました。
その中でこのHyperDriveの特筆すべき特徴はMacBookProとの一体性にあります。
本体はMacBookProに合わせてグレーとスペースグレーの2色を展開し、さらにケーブル経由でmacと本体を接続するのではなく、直接差し込める構造となっています。 

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また、ストレッチゴールを達成したので、革のケースが付いてました。
  •  様々な接続が行えるポート
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HyperDriveはMacBookProのUSB Type-Cの片側2端子を利用して拡張します。
HyperDrive自体には1080pで60Hz・または4Kで30Hzで出力できるHDMIポートを1つ、5Kで60Hzで表示でき最大40Gb/sの転送速度で100Wまで給電できるThunderbolt 3対応のUSB Type-C端子1つ、5Gb/sの転送速度の通常のUSB Type-C端子、SDカードスロット1つ、microSDカードスロット1つ、そして5GB/sの転送速度のUSB 3.1 Gen 1端子が2つ付いています。
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また、macとの接続時はHDMI端子の反対面にあるライトが点灯するようになっています。
KickStarterのムービーではこのライトはオモテ面に小さく付いてたようですが視認性を上げるためか位置が移動したようですね。 

実際に筆者のMacBookProに、iPadとマウスをUSB接続し、microSDを差し込みながら給電を行ってみました。
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接続した機器は全て認識され、正常に動作しています。
microSDはカチッとハマるタイプではなく差し込むだけのタイプで、若干はみ出る設計ですね。
またUSB 3.1ポート、USB Type-Cポート共にしっかりした作りで、ガタガタしてしまう心配はありません。というかUSB 3.1ポートはむしろキツめです。
だって無線マウスのレシーバー外したら、中身が出て来てしまいましたから。。。
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  • 他のUSB Type-CのHubと比較してみる
実はこのHyperDriveを手に入れるまでの代わりとしてHavitのUSBハブを購入し使用していました。
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詳しいことは省きますが、このHubはUSB 3.0ポートが3つ、HDMIポート1つ、SDカードスロット1つ、そしてType-C端子1つというほぼ同じようなポートを搭載しています。
ただ、Hubから伸びるケーブル経由でmacとつなぐのですがケーブルが硬めのため、取り回しがしづらかったのでこの先はHyperDriveとうまく併用していこうかなって感じです。
HyperDriveの背面に滑り止めはついていませんが、微妙に浮くように設計されているため気にする必要はないでしょう。
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ふざけてHyperDriveの先にHavitのハブも取り付けて見たのですが、この繋ぎ方であればUSB2個とも認識しました。Havitの方にUSBメモリ2個つなげた場合は片方しか認識しなかったので実用的ではないですが。
  • 懸念していた点
実は、HyperDriveに出資する前に気になっていたのが、Hubの発熱です。
mac本体に横付けするタイプのHub製品は他にも存在するのですが、それらの商品のレビューを見ていると、触れられないほど高温になるものが多いらしく心配だったのですが、今の所じんわり暖かいかなぁくらいでしたので、問題なさそうです。
  • 最後に
質感や作りには満足でき、動作に心配はないのでオススメです。
無線マウスは2年使った安物なので、気にしないことにします。 
もし興味を持たれた方がいれば2017年3月現在、まだIndiegogoではIndemandとなっており$79から入手できると思いますので、手に入れて見てはいかがでしょうか。